いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門電子ブックのダウンロード
いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門
によって 松本俊彦
3.5 5つ星のうち(2人の読者)
いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門電子ブックのダウンロード - 内容紹介 泥酔患者,アルコール性肝炎,処方薬・市販薬の乱用,ストレス性胃潰瘍の背後にある配偶者の暴力…地域医療の現場には多くのアディクション問題がありますが,アディクションは,先生方が毎日診ている糖尿病や高血圧と同じ生活習慣病でもあります.本書を読んで,関わり方の基本を身につけ,次の社会資源に上手につなげるようになりましょう. 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 松本/俊彦 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長/自殺予防総合対策センター副センター長 宮崎/仁 宮崎医院院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門の詳細
本のタイトル : いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門
作者 : 松本俊彦
ISBN-10 : 4525202912
発売日 : 2015/5/28
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 28.35 (現在のサーバー速度は24.43 Mbpsです
以下は、いまどきの依存とアディクションプライマリ・ケア/救急における関わりかた入門に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
今まで,この領域についてここまで実践的かつ体系的に学べるテキストは無かったのではないでしょうか.序文で述べられていますが,本書の最大の特徴は,「プライマリ・ケア領域や救急の現場で実際に診療している身体科医」と,「依存とアディクションを専門とする精神科医」とが,「ともに考える」構成となっており,精神科を専門としない医師(特にプライマリ・ケア/救急領域)や援助職が,「いまどきの依存とアディクション」についてガイドブック的に学べるようになっています.「Part 1:こんなとき,どうする?PC医が依存とアディクション」では,プライマリ・ケアや救急の現場で遭遇する,依存とアディクションのそれぞれのケース(アルコール,ドラッグ,etc...)に対して,「プライマリ・ケア医による解答」と,「精神科医はこう考える」とフィードバック付きです.更に「Part 2:装備ゼロからはじめる依存/アディクションへの援助」では,患者に対する援助,家族に対する援助/介入のコツ,地域ネットワークを活かす,司法上の問題,について述べられていて,依存とアディクションへの対応といった難儀な依存症診療の課題に対して,一歩前進できる内容になっています.依存症は当事者だけでなく家族に対しても切実な問題であり,プライマリ・ケア/救急の現場でも適切な対応が望まれます.コラムの「患者・家族からのメッセージ」が痛切で,1つひとつ心に響きます.本文中では,依存で苦しんでいるが逃避行動をとってしまう患者の心理状態を下記のように述べています.”逃避が積み重なると,人は特有の意識状態を示すようになります.現実感が薄くなり,「どうでもよくなってくる」のです.自分のしたことなのに,自分が作ってきた状況なのに,何か他人ごとのように感じています.”(p. 131 より)このような心理状態は,実は,我々医療者にも当てはまっているのではないかと思います.「依存・アディクション」の領域は,当人や周囲の日々の生活に大きく影響しており,どのフィールド(大病院~診療所,在宅),どの科にいても,まず気づいて,適切な対応ができるか否かで,明暗が分かれる大事な領域だと思っています.しかし,漠然とした「苦手意識」から,この領域から逃避して,「見て見ぬふり」をしてしまっている自分がいます.”「見て見ぬふり」という行動をとるのは,「へたに介入すると厄介なことに巻きこまれるのではないか」という危惧によるものですが,そもそも,依存とアディクションに対して,どのように関わればよいのかという心得を,PC医や救急医が全くもち合わせていないことが根本的な要因となっています.”(【序文】より)いままで,こういったテキストが世に出ていなかったためか,例えば,救急外来でアルコール依存が疑われる症例(例えば救急外来で外傷の酩酊患者)を診た時,初期研修医がSBIRT(アルコール問題の簡易介入法)を行うことが本書の中では推奨されていますが,現場にはまだまだSBIRTは浸透していないように思います.日本の各所に,本書の内容が普及し,多くの医療者・援助者が「一歩前進」できれば,これまで彷徨っていた多くの患者・家族が救えるのではないでしょうか.
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